- 国内FXと海外FXってどっちがいいの?
- 海外FXって使っても大丈夫なのかな・・・
- 日本政府が海外FXに警告を出してるって聞いたけどヤバいってことじゃないの?
この記事では海外FX口座を利用して8年以上の筆者が国内FXと海外FXを比較してどちらがおすすめか簡単に解説!
また、日本政府が海外FXに対して警告を発していることについても解説していくので、海外FXを利用することに不安を感じてる方もお悩みを解決できます。
読み終える頃にはご自身の判断で、海外FXが危険なのか考えることができ、国内FXと海外FXどちらを使ったらいいのか判断できるようになりますよ!
海外FXを利用することは違法?
FXを始める際はほとんどの人が国内FXを調べ国内FX業者から利用を始めると思いますが、FXは必ずしも国内のFX業者を利用する必要はなく、海外のFX業者を利用することができます。
そして先に結論から言いますが、海外FXを利用することは違法ではありません。
金融庁はホームページで以下のように記載しています。
日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは違法です。
海外所在業者であったとしても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、金融商品取引業の登録(日本の「金融商品取引法」に基づく登録)が必要です。日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは、禁止されています。(違反者は罰則の対象となります。)
金融庁
これを見るとなんだか利用すること自体悪いことに見えますよね。
しかしこれは『日本で金融ライセンスを取得せずに日本人向けに金融商品取引業をしないでください。日本人を対象に事業をする場合は日本で金融ライセンスを取得してください。海外で金融ライセンスを取得していても日本で取得していなければ日本人向けに宣伝(勧誘)することは許しません。』ということです。
つまり、業者に対しての警告であり利用者に対して発信している警告ではないので安心してください。
みなさんは海外FXについて色々調べて様々な紹介サイトを見てきたと思いますが、海外FXブローカーは日本でWEB広告やCMなどを使って宣伝活動(勧誘)を行うことができないため、海外FXの情報というのは色々な人が個人的にブログなどで紹介している情報しか見たことがないと思います。
これは海外FX業者そのものは日本人向けに宣伝活動を行わないことで『日本人向けにサービスを展開しているわけではないですよ。日本人が自ら利用してるだけで私達は勧誘してないですよ』というスタンスをとることでこの日本の規制を避けつつ、代わりに日本のブロガーに広告料を支払ってブログで日本人向けに間接的に宣伝をしているわけです。
しかし、実際には海外の有名FXブローカーでも日本語で表記された登録ページやマイページなどが用意されていたりなど、日本人にも利用しやすい環境が整っています。
そのため、日本の金融庁から『日本語ページを用意している時点で日本向けの営業だ!日本での活動は違法だ!』と圧力がかかり、いつしか日本人の利用は完全NGとしている業者もありますが、ほとんどの海外ブローカーは日本人向けに自社で宣伝(勧誘)しないことで実質日本の罰則対象にはならず、日本からの警告は無視して日本人も利用できるようにしているというのが現状のようです。
これまでも有名な海外FXブローカーのいくつかが一旦日本人向けの利用を完全NGとした数カ月後に日本人向けの利用を再開するといったことが度々起きています
また、金融庁や財務局などで無登録金融商品取引業者として警告済みである業者を公開することで、日本人にリストにある業者は危険なので利用しないようにと促してはいますが、日本が警告を出しているのはあくまでも日本で金融ライセンス登録をしていないからであって、世界的に見て危険な企業だからというわけではありません。(もちろん本当に危険な詐欺会社がリストにある可能性もあります)
『日本政府が警告を出しているんだから危険な企業なんだ!』と自分なりの勝手な解釈で事実を曲げて解釈せずに、なぜ警告を出しているのか、本当に危険なのかという本質を理解した上で判断して利用するかどうかを考えることが大切です。
ということで、とりあえず海外FXブローカーを利用する分には違法でもなんでもなく法律的に問題はありません。
国内FXと海外FXを比較
国内FXと海外FXを表で比較して、それぞれの項目についての比較結果を解説していきます。
国内FX | 海外FX | 高評価 | |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍 | 400倍や1000倍など ブローカーによる | 海外FX |
取引コスト | 低スプレッド | やや広いスプレッド+ 取引手数料(口座による) | 国内FX |
信託保全 | 義務付けられている | ブローカー判断 | – |
トラブル発生時の相談先 | 国内に窓口有り | 国内で対応できない場合は ブローカーのライセンス取得国へ 問い合わせる必要有り | 国内FX |
取引方式 | DD方式 | NDD方式 | 海外FX |
スキャルピング | × | ◎ | 海外FX |
ゼロカットシステム | 無し | 有り | 海外FX |
入金ボーナス等のキャンペーン | 無し | 有り | 海外FX |
課税方法 | 申告分離課税 | 総合課税 | – |
年間損益報告書 | 有り | 無し | 国内FX |
最大レバレッジ
海外FXは日本の金融法が適用されないため、国内FXと比べると圧倒的高レバレッジです。
レバレッジが高いと、少ないコストで大きな取引をすることができるので、少額からでも気軽に始めることができますね。
また、レバレッジが高い=必要証拠金が少なくて済むので、損失が膨らんだ場合でも国内FXに比べて耐えられる値幅が大きいため、初心者でも勝てる確率が多少なりとも高くなります。
レバレッジの比較ではいうまでもなく海外FXが有利ですね。
取引コスト
取引コストではDD方式を採用していることが多い国内FXが有利。
海外FXは健全な運営体制として取引の透明性を重視する傾向があるためNDD方式を採用しているブローカーが多いです。
そのため、ビジネスとして成り立つようにスプレッドとは別でどうしても手数料を徴収する必要があるので、DD方式を採用している国内FXにはコスト面では勝てません。
信託保全
国内FXは日本の金融法で信託保全が義務付けられていますが、海外FXはブローカー判断となるため国内FXの方が安全に見えますね。
しかし、FXサービスを提供する上で信頼・信用は重要なポイントとなるため、実際には海外FXの有名なブローカーのほとんどが信託保全を用意しています。
そのため、国内も海外も信託保全で見るとどちらが有利ということはありません。
トラブル発生時の相談先
日本人にとってトラブル発生時の相談先は圧倒的に国内FXを利用しているときのほうが有利。
万が一、ブローカーとの間で何らかのトラブルが発生した場合、国内FXならもちろん国民生活センターや金融庁の金融サービス利用者相談室などに相談して解決へ向かうことができますが、海外FXの場合だとブローカーと話し合いができない場合、ブローカーがライセンスを取得している国に問い合わせる必要があります。
現在ではGoogle翻訳などのサービスがあるため頑張ればなんとかなるかもしれませんが、ハードルが高く感じますよね。
取引方式
国内FXは主にDD方式、海外FXは主にNDD方式を採用しています。
世間一般的には一概にどっちがいいのかとは言えませんが、取引の透明性や約定力、スキャルピングなど様々な面から見て僕的にはNDD方式が圧倒的におすすめです。
そのため、独断と偏見かもしれませんが取引方式ではNDD方式を採用している海外FXの方が有利と思っています。
スキャルピング
こちらも取引方式がDD方式かNDD方式かという話に繋がりますが、主にDD方式を採用している国内FXはスキャルピング禁止という場合がほとんど。
海外FXはNDD方式が主要取引方式となるので、スキャルピング大歓迎というブローカーばかりで、スキャルピング面で見ると海外FX一択と言えます。
ゼロカットシステム
相場が大暴落や大暴騰などの相場大荒れ時には急激な価格変動が発生し、強制ロスカットが追いつかず、預け入れている証拠金以上の損失が発生し、口座残高がマイナスとなってしまう可能性があります。
つまり、一瞬にして強制的に借金を抱えた状態になるということ。
少額取引をしている場合ならたとえマイナスになっても大した額にはなりませんが、多額の資金で高レバレッジで取引をしていると思わぬ借金を背負うことになりかねません。
この場合、国内FXだとマイナス残高となった口座の不足金額をあとから請求する追証が発生し、ただでさえ大損失のあとに追い打ちをかけるかのように追加の請求をしてきます。
しかし、ゼロカットシステム(追証なし)を導入している海外FXではこのような場合でも不足分の証拠金を請求することはなく、マイナスとなった口座残高を『0』にリセットしてくれます。
このサービスはついつい解説が長くなってしまうほどFXをする上では絶対的に重要なポイントで、圧倒的に海外FXが有利なポイントです。
入金ボーナス等のキャンペーン
国内FXでも『登録後●ヶ月以内に●ロット以上の取引で●●円キャッシュバック』というキャンペーンをやっているブローカーもまれにありますが、ほとんどないですね。
しかし、海外FXは『入金額の100%ボーナス付与』など初回入金時や定期的キャンペーンにて常に実施しています。
しかも高レバレッジ取引ができるので、資金1万円からでもそこそこの取引を始めることができるため、ボーナスキャンペーンでは海外FXが有利です。
課税方法
国内FXは申告分離課税が適用されるため、いくら稼いでも税率は一律約15%、海外FXは総合課税なので、稼げば稼ぐほど税率が上がり支払う税金が高くなります。
しかし、3,299,000円までなら海外FXの税率は約10%です。
FXで年間3,299,001円以上稼ぐのは簡単なことではないため、初心者にとっては海外FXのほうが税金を抑えることができるというわけです。
そのため、課税方法については一概にどちらが有利とも言えません。
年間損益報告書
国内FXでは、毎年1月になると昨年度の取引結果が記載された年間損益報告書をサイト上でダウンロードできるようになり、確定申告時には年間損益報告書に記載された内容を転記するだけで済みます。
また、ブローカーから国税に直接取引報告書を送付する義務があるため、確定申告時には個人が年間損益報告書を添付する必要もありません。
しかし、海外FXの場合だと年間損益報告書を発行するブローカーはほとんどいません。
そのため、確定申告時にはMT4などの取引履歴を抽出して自分で所得額を計算し、抽出したデータも添付した上で申告する必要があるため、国内FXと比べると手間がかかります。
実際には取引履歴の抽出も所得額の計算もツールを使えば難しいことではないのでほとんどデメリットにもなりませんが、ブローカーが用意してくれる国内FXのほうが有利といえますね。
まとめ
最後にこの記事で解説した内容をおさらいしておきましょう。
- 海外FXを利用することに違法性はない
- 海外FXは高レバレッジやゼロカットシステムなどメリットがたくさん
- 3,299,000円までの利益なら海外FXのほうが税金を抑えることができる
このように、一つ一つ海外FXの特徴を見ていくと国内FXよりも圧倒的に利用価値が高く、FXを始めるなら海外FXのほうがおすすめできます。
3,299,001円以上を毎年安定して稼げるようになったら国内FXの利用を考えてもいいかもしれません。
海外のFX企業だから、日本の金融庁が警告を出しているからといって決して危険な企業というわけではありません。
日本のルールに沿っていないため日本政府は危険な企業であるかのように見せたりしますが(もちろんなかには本当に危険な企業だったという可能性もありますが)、実際には他国でしっかりと金融ライセンスを取得していたり信託保全も用意していたり、呑み行為をしないNDD方式を採用していたりとむしろ日本のFXブローカーよりも信頼のおける海外FXブローカーは多数存在します。
『海外FXは危険だ』と思い込みで判断すると機会損失に繋がります。
しっかりと調べ、学び、何が良くて何が悪いのか情報を正しく理解し、利用しましょう。
そして、自分は国内FXを利用するのがいいのか海外FXを利用するのがいいのか判断することが大切です。