- レンタルサーバーで悩んでる
- さくらのレンタルサーバーはどこが良いの?
- さくらのレンタルサーバーのおすすめポイントを知りたい
こんなお悩みを解決します。
僕が初めてレンタルサーバーを利用したのは10年以上も前、21歳の夏。IT企業に就職した際に勉強・検証用に契約したのがさくらのレンタルサーバーでした。
当時はとりあえず「安さ」に惹かれたのとただ単にレンタルサーバーサービスが多くはなかったので契約したのを覚えてますが、今回改めてさくらのレンタルサーバーについて調べてみました。
「さくらのレンタルサーバーってどうなんだろう?」って悩んでる方はぜひ参考にしてください。
さくらのレンタルサーバとは?
「さくらのレンタルサーバ」とは、1996年にサービスが開始された業界でもかなり実績のあるレンタルサーバーサービスで、運営している企業は「さくらインターネット株式会社」。
インターネット関連事業を幅広く展開している企業で、東京証券取引所市場第一部(東証一部)に上場しています。
資本金は22億5,692万円、国内数カ所にデータセンターも運営しており、まさにインターネット関連のプロフェッショナル企業。
信頼度はかなり高いレンタルサーバーサービスです。
さくらのレンタルサーバのプラン一覧
月額料金
契約期間 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ |
---|---|---|---|---|---|
月額 | – | 524円 | 1,571円 | 2,619円 | 4,714円 |
年間一括 | 131円 | 437円 | 1,310円 | 2,183円 | 3,929円 |
初期費用 | 1,048円 | 1,048円 | 1,048円 | 5,238円 | 5,238円 |
プラン仕様
仕様 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ |
---|---|---|---|---|---|
無料お試し期間 | 14日間 | 14日間 | 14日間 | 14日間 | 14日間 |
vCPU保証 | なし | なし | なし | なし | なし |
メモリ保証 | なし | なし | なし | なし | なし |
ディスク容量 | 10GB | 100GB | 200GB | 300GB | 500GB |
転送量/日 | 200GB | 700GB | 800GB | 900GB | 1000GB |
電話 メールサポート | あり | あり | あり | あり | あり |
独自ドメイン 永久無料特典 | なし | なし | なし | なし | なし |
WordPress 簡単インストール | なし | あり | あり | あり | あり |
WordPress 簡単移行 | なし | なし | なし | なし | なし |
ファイルマネージャー | あり | あり | あり | あり | あり |
無料独自SSL | あり | あり | あり | あり | あり |
データベース | 不可 | 50個 | 100個 | 200個 | 400個 |
マルチドメイン | 20個 | 200個 | 300個 | 400個 | 500個 |
サブドメイン | 20個 | 100個 | 150個 | 200個 | 200個 |
メールアカウント | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
さくらのレンタルサーバの特長
プランの料金や仕様がある程度分かったところで、さくらのレンタルサーバーの特長を見ていきましょう。
- サイトを高速化・安定化させる「コンテツブースト」
- サーバー容量をスマホで使える「さくらぽけっと」
- アクセス数急増でも安心「リソースブースト」
サイトを高速化・安定化させるコンテツブースト
コンテンツブーストとはさくらのレンタルサーバーが提供する、サイトを高速化・安定化させるためのサービス。
キャッシュ機能とCDNサービスを組み合わせることによって実現しており、アクセス集中時でも安定したサイト表示が期待できます。
ただし、プレミアムプラン以上なら無料で利用できますが、ライト・スタンダードプランだと月額1,100円のコストが発生することに注意。
また、プレミアムプラン以上でも転送量300GB/月までという制限があり、300GB超過後はコンテンツブーストの利用を停止するか、転送1GBあたり5円を支払って継続利用することになります。
サーバー容量をスマホで使える「さくらぽけっと」
今回さくらのレンタルサーバーを調べてて一番「おぉ!」と思った機能が「さくらぽけっと」。
これはアプリを介して契約してるさくらのレンタルサーバーの使ってない容量を、スマホのデータ保存用に使えるという優れもの!
当ブログでは『エックスサーバー』のスタンダードプラン(ディスク容量:300GB)を利用しており、運用サイト数5つで当ブログの記事数は100を超えて各記事で画像も多く使用していますが、それでもディスク使用量はわずか「30GB」。
今後ブログ運営を続けても100GBを超える日はなかなかこないと思いますし、他に有効活用する方法も思い浮かばず、約270GBも持て余している状態。
しかしさくらのレンタルサーバーなら、専用のアプリから使ってないディスク容量をスマホのデータ保存用に使えるというのです!
プランに関係なく無料で使えるし、これは本当に素晴らしいサービスだと思いました。
アクセス数急増でも安心「リソースブースト」
「リソースブースト」とは、アクセスが急増しそうなタイミングに合わせて事前に予約しておくか、アクセス急増でサイトの動作が重くなった時に有効にすることで、2日後の24時までサーバーの性能制限を緩和してもらえる機能です。
ただし、この機能は1度使うと7日間は使えないため、状況に応じて使うようにしておくといいですね。
ここはちょっと良くないな・・・
特長を調べているといいところばかりではなく、「他社と比較してここはちょっと・・・」と思うところもありました。
- プランを変更できない
- CPU・メモリが保証されていない
- ストレージがSSDではない
- WordPress簡単移行機能が無い
プランを変更できない
さくらのレンタルサーバーではプランごとに収容サーバーが異なるとのことで、一度契約すると簡単にはプランの変更ができません。
そのため、あとから「やっぱり上のプランが良い」とか「やっぱり下のプランで良かったかな」と思っても容易には変更不可。
プランを変更するには
- サーバーからデータを取得
- 別途プランを契約
- 新契約プランのサーバーへデータコピー
と自力で移動させる必要があります。
つまり、プランを変更するにはサーバーをお引越しする作業が必要があり、かなりの手間がかかります。
CPU・メモリが保証されていない
レンタルサーバーというのは、1つの物理的なサーバーを仮想的に複数の契約者で分けて利用しており、他契約者が高負荷処理をすると他同居契約者のサイトに影響が出てしまいます。
そのため、他レンタルサーバーサービスではCPUとメモリも仮想的に分けることで最低限の性能を保証する仕組みを取ってますが、さくらのレンタルサーバーにはそれがありません。
ストレージがSSDではない
最近のレンタルサーバーでは、表示速度を重視するためにストレージにはSSDを利用していることがほとんど。
しかし、さくらのレンタルサーバーにはSSDのアピールがまったくありません。つまり、ストレージはおそらくHDDだろうと推測されます。
この時点でちょっと契約するのは・・・と悩んでしまいます。
レンタルサーバーサービスにはあまり力を入れてないのかな?
WordPress簡単移行機能が無い
他レンタルサーバーサービスでは、他社からお引越しする際にWordPressの管理者ユーザー名とパスワードを入力するだけでサイトを複製することができるという、とても便利なWordPress簡単移行機能を提供しています。
しかし、さくらのレンタルサーバーにはこれがないため、他レンタルサーバーからお引越ししてくる時は自力でデータをコピーするしかありません。
おすすめプラン
僕が利用しているレンタルサーバーは『エックスサーバー』ですが、【さくらのレンタルサーバー】を契約するならどのプランがいいのか、実際に契約する時の気持ちになって考えてみました。
最下位プランから検討
まずは最下位プランから検討していきます。
さくらのレンタルサーバーの最下位プランは「ライト」プランですが、WordPressが使えません。
これからブログを始める人にとってWordPressが使えない時点でまず選択肢にならないですね。
スタンダードプラン
次のスタンダードプラン以上は全てWordPressが使えるのでOK。
ここで本来ならCPUやメモリ割当量を確認しながらプランを検討していきたいところですが、先述のとおりさくらのレンタルサーバーではCPUとメモリの保証がありません。
そのため、それ以外の仕様で決める必要があるわけですが、スタンダードプランなら【ディスク容量・データベース数】など、これからブログを始める人にとって不足はありません。
ってことで、仕様から見てこれからブログを始める人なら【スタンダード】プランで問題ないかな。
コンテンツブーストは?
と、ここで先に解説したコンテンツブーストを思い出してください。
キャッシュとCDNを利用してサイト表示速度を高速化するサービスなのですが、プレミアムプラン以上なら無料で利用でき、スタンダードプラン以下なら月額1,100円のコストが発生。
キャッシュ機能もCDN機能もWordPressのプラグインで利用することが可能ではありますが、プラグインは入れすぎるとWordPressの処理が多くなり逆に遅くなる要因ともなるため、サーバー側で機能を提供してくれるならそれに越したことはありません。
Googleはサイト表示速度もSEO評価の一つとして重視しているポイントなので、高速化を意識してGoogle検索で上位表示を狙うならコンテンツブーストは使えたほうがいいかもしれませんね。
ということで、さくらのレンタルサーバーで初めてブログを始めるなら、最終的にプランを決めるには以下2点を考慮して選べばOK。
- とにかく安く済ませたいのであれば【スタンダード】
- 運用後のことも考えてより高速化をさせたいなら【プレミアム】
僕的には【プレミアム】プランでいいかと思います。
また、年間一括契約すると月あたり約261円もやすくなるので、【プレミアムプラン:年間一括契約】がおすすめです。
まとめ:さくらのレンタルサーバーの特徴
最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
- 運営会社はインターネット事業の超プロフェッショナル企業
- サーバーの空き容量をスマホで使える
- プランは変更できず、CPUとメモリが保証されていない
サービスには良いところもあれば微妙なところももちろんありますが、さくらのレンタルサーバーはデータセンターも運営している上場企業が提供する【安心・信頼】のサービスですね。
「とにかく安く使いたい!」という方にとっては、スタンダードプランなら12ヶ月分でも料金はお手頃なので、初めての方でもあまり抵抗なく始められそうです。
ただ、ストレージがSSDじゃなかったりキャッシュ機能もプランによって使える使えないがあるので、速度面がやっぱり懸念点。
提供している機能・サービス・料金プランなど、総合的に見るとエックスサーバーなどのほうがサービス面ではいい気がするので、他レンタルサーバーもよーく比較して検討することをおすすめします。
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