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WordPressバックアップデータを使って【復元・お引っ越し】

WordPressバックアップデータを使って【復元orお引っ越し】
この記事で解決できるお悩み
  • WordPressをカスタムしてたら表示されなくなった
  • プラグインを入れてたら画面にエラー表示が出て消えなくなった
  • 他レンタルサーバーに引っ越したい

こんなお悩みを解決します。

この記事では「WordPressバックアップから復元する手順」について初心者でも迷うことなくゴールできるように、詳細に解説していきます。

僕はWordPress歴5年になりますが、仕事で管理していたクライアントサイトや自社運営の複数サイトをこれまで何度もレンタルサーバー間でお引っ越ししてきました。

5年前、WordPressに初めて触れた時は何度もカスタマイズに失敗し、画面が真っ白に何も表示されなくなったこともありましたが、今回ご紹介する復元方法で何度も対処しています。

復元すると、もちろんですがバックアップ取得時点の状態にまで戻ります。

バックアップ取得以降に書いた記事も無かったことになるため、最新記事がある場合は内容等は手動でコピーしてテキストに保存しておくなど、何らかの対策をおすすめします。

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今回解説する手順は、サイト動作が不安定になった時のロールバックだけでなく、レンタルサーバーをお引っ越しする時に、引っ越し先サーバーにサイトを複製する時にも使えますよ!

ちなみに、レンタルサーバーは当ブログでも使用しているエックスサーバーがおすすめです。

ロールバックとは?

システム障害やデータの損失、破損などが起きた際に、正常に稼働していた時点まで状態を戻して復旧させること。

補足:リストア

バックアップデータから以前の状態に復元することをIT用語ではリストアと言いますが、当記事では分かりやすく『復元』と表記します。

WordPressバックアップ取得方法

WordPressは大きく分けて以下2種類のデータによって動作するため、それぞれバックアップを取得する必要があります。

  • 【HTML・CSS・PHP・Javascript・画像】などの外観や動作を構成するファイルデータ
  • 記事の内容や設定情報を保存するデータベースデータ

当記事では以降、解説内でバックアップデータを分かりやすいように『ファイルデータ』と『データベースデータ』と表記します。

WordPressのバックアップには主に以下2つの方法があります。

いずれの方法で取得したバックアップデータでも、今回解説する手順で復元することが可能です。

バックアップをご自身で事前に取得していない場合は、レンタルサーバー会社がサービスの一環として定期的にバックアップを取得しているはずなので、サーバーパネルにログインして先に入手しておいてください。

WordPressバックアップからの復元手順

既にバックアップデータは用意してあることを前提に、サイトデータを復元させる手順は以下の通りです。

  1. FTP接続でサーバーにログインしてバックアップデータ(ファイルデータ)をアップロード
    サーバーお引っ越しの場合は、事前に以下をやっておく必要があります。
    1. お引越し先サーバーの契約(エックスサーバーなど)
    2. お引越し先サーバーへドメイン追加設定
    3. お引越し先サーバーへWordPressインストール
  2. データベースにログインしてバックアップデータ(データベースデータ)をアップロード
    投稿記事や設定内容だけを復元したい場合、データベースデータアップロードのみでOKです。先のFTP接続でのファイルデータアップロードは不要です。

たったこれだけ。

一度やってみるとそんなに難しくはないのでご安心ください。

復元前と後で変化が分かりやすいように検証用ブログを用意したので、まずは復元前の以下の画像をご覧ください。

リストア前

無事に復元が完了すれば、バックアップ後の投稿は消えてなくなり、バックアップ時点の投稿のみになります。

また、バックアップ取得後にデザイン(テーマ)も変更しているため、復元が完了すると全体のデザインも変更される予定です。

それではさっそくバックアップ時点の状態に復元していきましょう!

FTP接続でサーバーにログインしてバックアップデータ(ファイルデータ)をアップロード

投稿記事や設定内容だけを復元したい場合、データベースデータアップロードのみでOKです。こちらの手順は不要なので読み飛ばしてください。

まずは事前に取得しておいたバックアップ(ファイルデータ)をサーバーにアップロードしていきます。

ファイルデータにはHTML・CSS・PHP・Javascript・画像などが含まれており、これまで作り上げてきた『外観や動作』に関するデータを復元する作業です。

まずは『【FTPの使い方】サーバー接続方法を【28枚の画像で解説】』を参考にサーバーにログインしてください。

以降はWinSCPを使ったデータファイル取得手順ですが、FFFTPなど他のGUIソフトでも基本的な操作感は同じです。

レンタルサーバーが提供しているファイルマネージャーを利用する場合は、ファイルマネージャーの操作方法に従ってデータをアップロードしてください。

WinSCPサーバーログイン直後

ログインしたら左画面にPCフォルダ、右画面にサーバーディレクトリが表示されます。

サーバー側でデータを復元させたい対象ドメインのディレクトリをダブルクリックで中に入ります。

ディレクトリとは?

PCでいうと「フォルダ」のこと。名称が異なるだけで複数のデータをひとまとめに管理する領域という概念は同じです。


public_htmlディレクトリにアクセス

public_html』をダブルクリックで中に入ります。


public_htmlディレクトリの中身

public_html』の中にあるデータがWordPressの外観・動作に関するデータになります。

ここに事前にバックアップしておいたファイルデータをアップロードします。

サブドメインやサブディレクトリに復元する場合

サブドメインやサブディレクトリに復元する場合は、対象のフォルダに入る必要があります。

サブドメインディレクトリに入る

public_html』内にあらかじめ作成したサブドメインやサブディレクトリのディレクトリ(フォルダ)があるはずなので、ダブルクリックで中に入ってください。

例えば『test.literacyboxes.com』というサブドメインを作成した場合だと上の画像の通り。


サブドメインディレクトリの中

赤枠の箇所で今いるディレクトリへのパスが確認できます。

サブドメイン(またはサブディレクトリ)の中へ入っていればOK。

ここに事前にバックアップしておいたファイルデータをアップロードします。


左画面でバックアップデータを開く

左画面ではあらかじめ取得しておいたバックアップデータフォルダを開いてください。

これでバックアップデータ(ファイルデータ)をアップロードする準備が整いました。

バックアップデータが圧縮されている場合は、圧縮ファイルを右クリックから解凍しておいてください。


レンタルサーバーお引っ越し、またはサブドメイン(サブディレクトリ)へカテゴリ移行の方

事前に取得しておいたバックアップデータ(ファイルデータ)の中に『wp-config.php』というファイルがあるはずです。(無ければバックアップの取得方法が間違っています)

これにはWordPressのシステム自体が、記事や各種設定内容をデータベースに保存したり呼び出したりするために、データベースへアクセスするための『ユーザー名・パスワード』が記載されています。

バックアップ取得時点ではバックアップ取得元サイトのデータベースログイン情報となっているため、移行先サイトのデータベースログイン情報に書き換える必要があります。

『wp-config.php』をテキストエディタで開き、以下画像赤枠内を、移行先WordPressをインストールする際に用意したデータベースの『ユーザー名・パスワード』で置き換えてください。

テキストエディタとはWindowsでいうと「メモ帳」ソフトのことですが、「メモ帳」で編集すると文字コードというものが変更されてしまい、データベースアップロード時にエラーとなる場合があります。

無料の高機能プログラミングエディタ【VSCode】を利用するか、保存時は必ず『UTF-8』で保存するように注意してください。

wp-config.php内データベースデータ
左画面でバックアップデータを全て選択して右画面へドラッグアンドドロップ

左画面のバックアップデータを全て選択したら、右画面サーバーへドラッグアンドドロップ。

するとアップロードが始まります。

ファイルデータとデータベースデータを分けて取得せずまとめて取得した場合、この中にデータベースデータ (『xxxxxx.sql』) が含まれてしまっている可能性があります。

データベースデータはセキュリティ上ここにアップロードはしない方がいいので、別フォルダーへ移動しておきましょう。


サーバーへアップロード開始

アップロードには時間がかかるため、終了までそのまま放置でお待ち下さい。

アップロードが完了したらファイルデータの復元は完了。FTP接続は閉じてOKです。

画像内赤枠部分がアップロードの進捗状況です。

ドラッグアンドドロップとは?

特定のデータをクリックして押したまま移動させ、移動先でクリックを離すこと。

データベースにログインしてバックアップデータ(データベースデータ)をアップロード

次はWordPressブログの命とも言えるデータベースの復元です。

サーバーパネルからデータベース管理画面【phpmyadmin】にログインしてバックアップしたデータベースデータをアップロードします。

サーバーパネルから【phpmyadmin】へ進む流れは当ブログが稼働しているエックスサーバーを基に解説しますが、他レンタルサーバーでも手順はほとんど同じなので、ご安心ください。

それでは、まずはサーバーパネルからデータベースにログインするので、サーバーパネルにログインしてください。

Xserverをご利用の方はインフォパネルにアクセスして『サーバー管理』からサーバーパネルに移動します。

エックスサーバーインフォパネル

もしくは以下URLからサーバーパネルに直接ログインも可能です。


サーバーパネルの【データベース - phpmyadmin(MariaDBxx.x)】をクリック

サーバーパネルの【phpmyadmin(MariaDBxx.x)】をクリック


サーバーパネルの【データベース - phpmyadmin(MariaDBxx.x)】をクリック

データベースのユーザー名とパスワードを入力してログインします。

わからない方は、事前に取得したバックアップ(ファイルデータ)内から『wp-config.php』ファイルを探してテキストエディタ(Windowsでいうと「メモ帳」)で開くと以下のように確認できます。

赤枠内のグレーで塗りつぶしている箇所にデータベースユーザー名とパスワードが書かれています。

サーバーパネルの【データベース - phpmyadmin(MariaDBxx.x)】をクリック

サーバーパネルの【データベース - phpmyadmin(MariaDBxx.x)】をクリック

左側から対象データベースを選択します。(対象データベース名も『wp-config.php』から確認できます。ほとんどの場合で、ログインした際のユーザー名と同じだと思います。)


データベースをインポート

上部のメニューから【インポート】をクリック。

インポートするファイル】項目の『アップロードファイル』をクリックして、『ファイルを選択』を押下したら事前にバックアップしておいたデータベースデータ(『xxxxxx.sql』)を選択します。

バックアップデータが圧縮されている場合は、圧縮ファイルを右クリックから解凍しておいてください。

最後に最下部の『実行』ボタンをクリックすればOKです。

インポートが完了したら、以上でデータベースデータの復元が完了です!


ファイルデータとデータベースデータのアップロードが完了した時点で、WordPressブログはバックアップ取得時点に復元されています。

参考までに以下の画像をご覧ください。

バックアップ後1記事投稿、テーマ変更
リストア前
復元完了後(バックアップ時点に復元)
リストア後

左画像は当記事冒頭でもご覧いただいたバックアップ取得後に1記事追加&デザイン(テーマ)を変更した復元前の状態。

右画像はバックアップ取得時点に復元された状態です。

バックアップ取得時点に復元されたため、バックアップ取得後に投稿した記事は消滅してデザインも変わっているのがお分かりいただけると思います。

これで復元作業は完了!お疲れさまでした!

まとめ:WordPressバックアップ復元方法

最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。

WordPressバックアップ復元手順
  1. 事前にファイルデータとデータベースデータを取得しておく
  2. FTP接続でサーバーにファイルデータをアップロード
  3. 『phpmyadmin』にログインしてデータベースデータをアップロード

レンタルサーバーのお引っ越しでWordPressをコピーする時や、トラブルで復元が必要になった時、今回ご紹介した内容の通りに実践すれば、誰でも簡単に復元まで完了できたはず。

あまり使う場面はないと思いますが、1度やってしまえば次からは抵抗感なく簡単に進められるようになりますね。

そして、これから先はレンタルサーバーを引っ越したい時、トラブルが発生した時もすぐに復元できるようになったはずなので、何も怖がることはなく安心してブログ運営を続けていけるようになりますよ!

ブログ運営がマンネリ化して継続できなくてお困りの方は【『ブログを継続できない』そんな方に実践してほしい7つのポイント】こちらの記事もぜひご覧ください。

各記事にあるclipをクリックすることで、あとからもう一度読みたい記事をクリップ一覧にまとめておくことができます。

 

 

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