- 前に書いた記事のリンクがいつの間にかアクセスできなくなっていた
- Broken Link Checkerを使いだして少しサーバーが重くなった?ような気がする。
- Broken Link Checkerの設定項目の意味がよくわからない
この記事で解説するBroken Link Checkerの設定を実践すれば、サーバーへの負荷を最小限に抑えつつリンクエラーを発見することができるようになりますよ!
僕は以前、 Broken Link Checkerを感覚的になんとな~く設定して使っていると、サイトの動作が重くなった気がしました。
そこで一つ一つの項目をしっかり調べて理解した上で、全てを正しく再設定することでサイトの動作が元に戻りました!
僕の設定内容を全て画像で公開しつつ各設定項目の意味まで解説し、設定値を考える上でのアドバイスも書いたので、あなたもしっかりと理解しながらサイト運用状況に合わせて正しく設定していきましょう!
まずはインストール&有効化!
まずはプラグインを追加!
管理画面左メニュー【プラグイン – 新規追加】へ進み、右上の検索欄へ『Broken Link Checker』と入力してください。
表示された『Broken Link Checker』を確認してインストールしたら、そのまま有効化までしてください。
設定の流れ
有効化したら、『Broken Link Checker』の設定画面を開いてみましょう。
管理画面左メニュー【設定 – リンクチェッカー】から進んでください。
『Broken Link Checker』の設定には、大きく分けて以下5つの設定項目があります。
- 一般
- 含まれるリンクを探す
- チェックするリンクの種類
- プロトコル&API
- 高度な設定
順に解説していきますね!
一般
上記画像は僕の設定している内容です。
画像と下記解説を参考に設定を進めてください。
ステータス
サイト内のリンクをチェックした結果が表示されます。
リンクエラーが見つかればダッシュボードまたはメールで通知が来るのでほとんど見ることはありません。
各リンクをチェック
【72時間ごと】に設定してください。
24時間とか1時間とか、なるべく頻繁にチェックしてリンクエラーにはすぐに対処できるようにしたいかもしれませんが、短時間に設定すると『サーバーに負荷がかかる』というデメリットがあります。
リンクエラーはSEOの観点からほったらかしにすることはよくありませんが、大急ぎで対処するほどの問題でもないため、3日に一回、つまり72時間間隔でのチェックで問題ありません。
メールで通知
【新たに検出されたリンクエラーについてメール通知を受け取る】にチェックをつけてください。
【投稿内のリンクエラーについて作成者へメール通知を送る】は基本的にチェックを付ける必要はありませんが、複数人で複数のユーザーを使って記事を投稿・管理している場合にチェックをつけるといいでしょう。
通知メールアドレス
基本的に【空白】のままで大丈夫です。
リンクエラーを発見した際のメール通知先です。
空白ならWordPress管理画面の【設定 – 一般】に設定されているメールアドレス宛に通知が送信されます。
送信先を変更したい場合は希望のメールアドレスを入力してください。
外部リンクの制御
こちらの機能を利用するにはプラグイン【External Links】を入れる必要がありますが、SEOプラグインやテーマのサブ機能として付随してる場合もあるので、必要に応じてインストールを検討してください。
ちなみに、僕は必要ないと判断して入れてません。
リンクの調整
以下にチェックをつけてください。
- リンクエラーにカスタム CSS を適用する
発見されたリンクエラーに線を引いて分かりやすくします。 - 検索エンジンにリンクエラーをたどらせない (nofollow 属性をつける)
リンクエラーにnofollow属性をつけて検索エンジンのボットにリンクエラーはたどらせないようにすることで、リンクエラーによるSEOへの悪影響を最小限に抑えます。
提案
【リンク切れに代わるものを提案する】はチェックを外してください。
リンクエラーが発見されたら、適宜自分で確認・判断して正しいリンクへ修正しましょう。
警告
【不確実または軽微な問題を「リンクエラー」ではなく「警告」として表示】にチェックを入れてください。
万が一発見されたリンクエラーが、実は『リンク先のサーバー負荷により一時的にアクセスできなかっただけ』などの不確実な場合はすぐにリンクエラーとは判断せず、警告としてお知らせしてくれます。
YouTube API キー
YouTube動画のリンクエラーもチェックしたい方は以下からアクセスしてAPIキーを入手して入力してください。
投稿の更新日
【リンク編集時に投稿の更新日を変えない】はチェックをいれないでOKです。
記事の更新日時をどうしても自分で把握しておきたいという方はチェックを入れてください。
以上で『一般』設定は完了です。
左下の【変更を保存】をクリックして設定内容を保存してください。
次は『含まれるリンクを探す』に進みます。
含まれるリンクを探す
上記画像は僕の設定している内容です。
画像と下記解説を参考に設定を進めてください。
含まれるリンクを探す
リンクをチェックしたい場所を指定してください。
サイトの運用方法によるので、ここはそれぞれチェックしたい場所が異なると思いますが、サーバー負荷を考慮して必要最小限にチェックするようにしてください。
僕の場合は、このブログでは基本的に記事を書くだけで固定ページはほとんど更新することがないため『コメント』と『投稿』だけにチェックを入れています。
投稿のステータス
こちらもサイトの運用方法によるため、それぞれチェックしたいステータスが異なると思います。
僕の場合は基本的に記事を書いたら即公開で、下書きを溜め込んだり予約公開することもないため、『公開済み』だけをチェックしています。
以上で『含まれるリンクを探す』設定は完了です。
左下の【変更を保存】をクリックして設定内容を保存してください。
次は『チェックするリンクの種類』に進みます。
チェックするリンクの種類
上記画像は僕の設定している内容です。
画像と下記解説を参考に設定を進めてください。
リンクの種類
以下3つにチェックをつけてください。
- HTMLリンク
記事内に貼り付ける通常のリンクチェックです。
このためにこのプラグインをいれるようなものなので、必ずチェックをつけておきましょう。 - HTML画像
記事内に貼り付ける画像もURLで指定されるため、通常のリンクだけではなく画像が有効かどうかも確認することができます。
チェックをつけておきましょう。 - プレーンテキストのURL
リンクはつけず(クリックしてもURLへは飛ばない)、ただのテキストとして表示されているURLもチェックする設定です。
SEO的には関係ありませんが、記事内で紹介しているURLが無効になった場合に修正するキッカケとなるため、チェックをつけておきましょう。
YouTubeリンクもチェックしたい場合は『埋め込まれた YouTube の動画』にチェックしてください。
ただし、以下の条件を満たしている必要があります。
- 【一般】の『YouTube API キー』を入力している
除外リスト
除外したいリンクがあれば、URLに含まれている一部単語を入力してください。
以上で『チェックするリンクの種類』設定は完了です。
左下の【変更を保存】をクリックして設定内容を保存してください。
次は『プロトコル&API』に進みます。
プロトコル&API
上記画像は僕の設定している内容です。
画像と下記解説を参考に設定を進めてください。
リンクのチェック手段
【基本的な HTTP】にチェックをつけてください。
HTTPとは簡単に説明すると、基本的なWebアクセスに使われる通信方法(プロトコル)のことです。
つまり、基本的な書き方のURLをチェックするということですね!
YouTubeリンクもチェックしたい方は【YouTube API】にもチェックしてください。
ただし、以下の条件を満たしている必要があります。
- 【一般】の『YouTube API キー』を入力している
- 【チェックするリンクの種類】の『埋め込まれた YouTube の動画』にチェックしている
以上で『プロトコル&API』設定は完了です。
左下の【変更を保存】をクリックして設定内容を保存してください。
次は『高度な設定』に進みます。
高度な設定
上記画像は僕の設定している内容です。
画像と下記解説を参考に設定を進めてください。
タイムアウト
【20秒】に設定してください。
Webページにアクセスした際の平均表示速度はおよそ3.21秒と言われています。
あくまでも平均なので、実際にはネットサーフィンしていると5秒程度かかるページもよく見かけますし、アクセス先サーバーに一時的にアクセスが集中している場合は10秒以上かかることもあります。
しかし、さすがに20秒以上も表示に待たされたことはほとんどない上に、20秒以上も待たされたらさすがにほとんどの人が表示を諦めてしまうため、そんなに表示に時間がかかるリンク先は早めに見つけて修正するなり削除するなり対処しておいたほうが、サイトを利用する人にとってもストレスがありません。
また、リンクエラーと判定するまでの時間が短ければ短いほど、サイト内の全リンクチェックに要する時間も短くてすむため、サーバー負荷を抑えることができます。
以上の理由から、『10秒ではちょっと短いし、30秒はちょっと長い』と判断し、バランスを取って【20秒】で設定すると良いでしょう。
リンクモニター
以下2点のチェックを外してください。
- ダッシュボード表示中に継続して実行する
管理画面ログイン中にリンクチェックをします。
【一般 – 各リンクをチェック】で『72時間ごと』に設定しているため、何もしなくても定期的にチェックはされますが、管理画面にログインしてる間は継続的にリンクをチェックしてしまうとサーバー負荷が高くなるため、チェックを外します。 - バックグラウンドで1時間ごとに実行する
上記管理画面ログイン中のリンクチェック間隔です。
不要なので外します。
ダッシュボードのウィジェットを表示
【管理者】を選択します。
上記画像のようにWordPress管理画面トップページ(ダッシュボード)にリンクエラー情報を表示する設定です。
わざわざBroken Link Checkerの設定画面に移動しなくても簡単にチェックすることができるようになりますね!
サイトを複数人・複数ユーザーで管理している場合は『編集者以上』に設定するといいでしょう。
リンクに表示する操作
以下5つにチェックをつけてください。
- URLを編集
リンクエラーを修正します。 - リンク解除
リンクエラーとなっている対象リンクが貼られている全ての投稿からリンクを削除します。 - リンクエラーでない
リンクエラー確認画面から削除し正常とマークします。
以降はリンクエラーとして判定されなくなります。 - 無視
リンクエラー確認画面から削除し、何もしません。 - 再確認
リンクを再チェックします。
リンクエラーを発見した際の確認画面に表示する、リンクエラーに対しての操作項目の設定です。
こちらの画像が実際にリンクエラーが発生した際の上記設定をした確認画面となります。
最大実行時間
【180秒】に設定しておきましょう。
説明書きに『バックグラウンドジョブを定期的に実行することで動作します』と記載の通り、Broken Link Checkerプラグインに組み込まれているURLをチェックするためのプログラムが定期的に実行されることでリンクチェックが動作します。
プログラムが動き続けるとサーバーに負荷がかかるため、指定時間が経過するとプログラムを再起動して継続することで、サーバー負荷を抑えます。
短すぎると全リンクをチェックするまでに何度もプログラムが再起動されるため完了までの時間が少し長くなります。
逆に、長すぎるとプログラム再起動の手間が省かれる分完了までの時間がやや早くなりますが、サーバーに負荷がかかります。
デフォルトでは『420秒=7分』の設定となっており、ちょっと長いため【180秒=3分】程度にしておくとバランスが良いです。
サーバー負荷の制限
参考値となりますが、僕の場合は【20】に設定してます。
設定値を超えたらリンクチェックをストップさせることで、サーバーの負荷を抑える設定です。
契約しているレンタルサーバーのスペックなどサイトの運用状況によるため、一概にこうしろとは言えません。
ちなみに僕はエックスサーバーのプラン『X10』を利用しています。
設定値の考え方としては、右側に表示されている『現在の負荷:xx.xx』を数分間眺めて参考にしながら設定すると良いと思います。
例えば上記画像の場合、しばらく眺めているとおよそ平均10前後となってました。
なので、倍の20としておけばサーバーが通常動作の時は問題なく動くだろうし、20を超えるってことはサーバーに多少負荷が発生していることが考えられるためリンクチェックはストップさせる、という感じですね。
リンクエラーはSEOの観点から放っておくのは良くないですが、優先順位が高いわけでもないのでできる時にやりましょうってスタンスで設定してます。
リソース使用率の目標値
【10%】に設定してください。
リソースとは、CPUやメモリなどサーバーやPCが動作する上で必要な機器のことですが、リンクチェックをするためにどれだけのリソースを使わせるか、という設定です。
先程解説したとおり、リンクエラーのチェックは必要ですが優先順位は高くもないので、使用率目標値は【10%】に設定してます。
高くすればそれだけ早くリンクチェックが完了する可能性も高くなりますが、その間はサーバーがリンクチェック作業に集中してしまうことからサーバー負荷が高くなり、アクセスが重くなってサイト利用者の利便性が低下します。
なので、使用率目標値はできるだけ低くして多少時間がかかってでもいいからちゃんとチェックしてもらいつつ、サイト利用者にストレスを与えないことを意識した設定です。
ログの保存
チェックを外しておきます。
リンクチェックの履歴を残す設定です。
結果がわかればOKなので、WordPressダッシュボードやメール通知でわかるため特に不要です。
『リンクチェックがうまく動作していない?』と感じたらログを取って確認してみましょう。
ログファイルの場所
ログファイルをサーバー内のどこに保存するか指定します。
『ログの保存』設定がOFFの状態では設定できません。
ログファイル消去スケジュール
ログファイルを削除する間隔を指定します。
『ログの保存』設定がOFFの状態では設定できません。
再確認
クリックすると、リンクチェックを即全てやり直します。
これまでに『リンクエラーでない』や『無視』などの操作をしたリンクの記録も削除して、もう一度全て再確認となるためサーバーに負荷がかかります。
全て再確認したい理由がある時に実行するか、またはBroken Link Checkerをインストールしたばかりの時に一度だけ実行しておくと良いかもしれないですね。
以上で『高度な設定』設定は完了です。
左下の【変更を保存】をクリックして設定内容を保存してください。
これであとは放ったらかしでOK!
リンクエラーが発見され次第、WordPress管理画面トップのダッシュボードやメールでお知らせが届くので、エラーが発見されたら確認して対処しましょう。
まとめ
最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
- リンクエラーはSEO的に放置は×だけど、早急に対処するほどではない
- サーバーに負荷をかけない設定を常に意識する
- 必要最小限の設定内容に絞る
ご紹介した内容を実践したなら、Broken Link Checkerをできるかぎりサーバーに負荷をかけずに使うことができるようになったはずです。
あまり実感がないかもしれませんが、サーバーの負荷を抑えることは利用者の利便性向上に繋がり、この小さな積み重ねがSEO対策に繋がります。
プラグインの利用そのものがサーバーに負荷となるため、これからもプラグインを使う際はサーバーの負荷を常に意識しながら使うように気をつけましょう!
当ブログで使用中のプラグインを以下の記事で全て公開しているので、ぜひ参考までにご確認ください!
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